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手関節捻挫は、手をついたり、ひねったりして、手関節部に疼痛が生じる軟部組織損傷で、いくつかの病態があります。
そのなかのひとつにTFCC損傷があります。TFCCとは、尺骨頭と尺側手根骨の間にある三角線維軟骨、メニスカス類似体、尺側側副靭帯などの複合体のことで、日本語では三角線維軟骨複合体といいます
TFCC損傷は、転倒して手をついたりしたときなどの外傷によって生じる場合、慢性的な使いすぎによって生じる場合、加齢性の変化で生じる場合があります。
手関節捻挫では、手関節の疼痛とはれが現れます。
TFCC損傷では、手関節の尺側(小指側)に疼痛、はれが生じ、前腕の回旋動作によって痛みが強くなります。
手関節捻挫は、圧痛(押すと痛むこと)がどこにあるかでどの部分の損傷であるか、ある程度の診断が可能です。
ただ、受傷直後の疼痛が強い時期には、損傷部を診断することが困難なことも少なくありません。
TFCC損傷では、TFCCの圧痛、尺屈回外テスト陽性(手関節を尺側に屈曲させた状態で、手のひらを上に向ける方向‐回外方向に前腕を回旋させると疼痛が増強する)などの臨床所見で診断されます。
手関節捻挫に対しては、手関節部が動かないように外固定を行います。
圧痛の軽減の有無が、外固定を除去する目安になります。
TFCC損傷においても、外傷性のものに対しては、3~4週間の外固定を行います。
慢性的な使いすぎ、変性による場合は、付け外しが簡単な装具を装着します。
手関節を動かないように固定すると、疼痛が緩和されます。早期に大倉山整骨院を受診することをすすめます。
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