・自分の歩き方

・靴のかかとの減り方

知っていますか?

ご自身の靴底を見てみてください! 外側が極端に減っていたりはしませんか?

綺麗に歩けていないと、靴底の「減り方」に特徴が出るのです!

靴底の減り方をみるとどんな問題があるのかわかります!

◆どちらか片方が極端に減っている →体や骨盤の歪み 体がぐらぐらしているので姿勢も悪い状態
◆内側が減る →「X脚」、内股歩きの人に多い。血液循環が悪く冷えやすい
◆かかとが極端に減る →腹筋 背筋の衰え 猫背になりがちで血行不良や腰痛の原因にも

理想は靴の親指のつけ根にあたる部分と、かかと部分が左右同じように減ることです。

足のトラブルには外反母趾や偏平足などの原因もあります。サポーターやインソールのどで調整することで傷みなく歩くことができます。

また歩き方は膝痛や腰痛の原因になります。体は連動して使うため、痛い場所と原因が異なることが多いです。マッサージや電気をかけると膝や腰の痛みが一時的に緩和するが、改善がないのはこのせいかもかもしれません。

歩き方や座り方、立っているときの体の使い方は体の不調に大きく関係してきます。なかなか自分が普段どのように歩いているのか見ることはないかと思いますが、靴底のチェックで何か発見があるかもしれません! ぜひ意識してみてください!

歩き方やスピードは寿命に関係する研究データもあります。よろしければご覧ください。

歩く速さは、急いでいる時や体調の悪い時などを除いて、人それぞれのペースがあります。平均すると秒速0・8~1・0メートル(時速2・9~3・6キロメートル)です。65歳以上の男女3万4485人を最長21年間追跡した研究では、1・6メートル/秒で歩行する人の平均寿命は95歳以上、0・8メートル/秒の人は約80歳、0・2メートル/秒の人は約74歳です。歩行速度を基にした理論上の余命も計算できます=図=。

イギリスで行われた47万4919人の調査データを解析した研究では、歩行速度が速いと自己申告した男性の推定寿命は85・2~86・8歳、女性は86・7~87・8歳です。一方、歩行速度が遅いと自己申告した男性の推定寿命は64・8歳、女性は72・4歳です。肥満度や握力といった因子よりも歩行速度の方がより密接に寿命に関係しています。

歩く速さが寿命と関係するのはなぜでしょうか。二本足で歩くという行動を私たちは簡単に行っていますが、実はかなり複雑な行動です。安定して二足歩行するロボット(アシモなど)の開発が非常に困難だったことからも想像できると思います。脚の関節を曲げる、蹴り出す、左右のバランスをとるといった、モーターやバッテリーなどの機能が精密に協調しなければなりません。筋肉、骨、神経、呼吸器、心血管系などが正常に組み合わさってこそ速く、効率的な歩行ができます。

歩行速度が遅い、頑張っても速く歩けないのは、体のどこかに異常が起きていてスムーズな連動運動が行えていないからです。つまり速く歩くことができる人は、心血管の疾患や糖尿病などの重大な病気もなく健康な状態にあるということです。

二本足で歩く人間には四肢動物以上に脚に大きな筋肉があります。筋肉が収縮伸展すると周囲の血管も収縮伸展します。大量の血液をため流すポンプとして血液循環の中でも重要な働きを担っています。それだけエネルギーを必要とするので、歩行による有酸素運動は代謝機能を活発にし、肥満の抑制にもなります。

歩行速度1・0メートル/秒(3・6キロメートル/時)とはどのくらいのスピードなのでしょうか。身近な例では、歩行者用信号機がある横断歩道を青信号の間に安全に渡り切れる速さです。また、不動産の広告でよく見掛ける「駅徒歩○分」の表示は、「道路距離80メートルを歩くのに要する時間を1分とする」という規定にのっとっています。これらより速く歩くことを目指しましょう。20、30分の早歩きは、10分間、2、3回に分けて行っても効果は同じだといわれています。